『パークライフ』吉田修一

歯医者の待ち時間に読みました。
芥川賞受賞作。
冒頭、やたらスタバスタバ言うのでこれはもしかしたら
スタバからラテ無料券をもらおうとしているのではないか。
ぼくの小説の登場人物は必ずアディダスのスニーカーを
履いているのだが今のところアディダスから連絡はない。
なんか公園でラテ飲みながら女の人と出会って仲良くなってた。
それ以外の印象はあんまりないです。
あとは猿の散歩とか。
今まで読んだ吉田修一の中でもかなり印象薄い。
パレードとか最後の息子のほうが面白かったというか
驚いた。


同時収録の『flowers』のほうがダンチでおもしろかったです。
望月元旦っていうキャラの無気力な牽引力とか
それに引きづられる主人公も、そこから離れていく嫁も
そしてそんな夫婦よりもいつのまにか年上なぼくも全部いい。
最後のは余分ですね。
いつのまにかそんな歳になってました。
元旦が上司の奥さんと不倫してて
そこに主人公を混ぜようとするとか
細かいエピソードが出てくるたびに感心してた。
そういうことを書いてもつまらない
感想文にしかならないってことはわかるんだけど
どうすればよいのかわからない。
ぼくはおもしろいと感じた小説の前で無力です。