『中学生日記「彼女たちの向こう岸あっち側/こっち側」 』

昨日の『バッドフェローズ』は見てないので先週の感想を。
反目しあってたミサキと黒川先生は川原でどつきあうという形で
カタルシスに至ります。
ぼくはちょっと受け入れられなかったというか
違和感を感じた。
百歩譲って教師が生徒とどつきあうってのは許せても
それで二人の関係性が開通するってのはどうも古臭さを感じるし
陳腐な気がする。
ぼくは物語の主題をそこに見ていなかったというか
二人の「仲直り」になんて期待していなかったんだと思う。
二人を分かつボーダーの存在とそれに対する
それぞれの対応の仕方、とまどいを見ていたかったんだろう。
大体教師と生徒なんだから立場が違うのは当たり前で
それを乗り越える作業というよりは
咀嚼して飲み込むような行為が見たかった。
トイレにミサキを呼び出した黒川先生に少し同情する。
いつのまにか生徒じゃなくて教師のほうに近づいているんだな。
友達との関係で悩むミサキより
クラスをどうまとめていいか戸惑う先生のほうに感情移入するなんて。