『レボルーション№３』金城一紀

落ちこぼれ高校生の世界を変えるための第一歩というか
女子高の学園祭に乗り込んだりストーカーと対決したりのてんやわんや。
装丁に惹かれて購入。
加藤信吉という漫画家さんがイラストだけじゃなくて
装丁そのものも担当しててちょっとうらやましいというか
イラストを描いてデザインしてっていうのは憧れる。
僕のデザインに対する欲求というのはわりと一貫していて
自分のなりたい姿がありそれに近づく自己実現の手段。
自分の書いた小説の装丁も含めて
それは僕の自己実現の着実な一歩となる、はず。
でも満足のいくデザインなんてできるわけもなく
僕は自分でどうしていいのかわかんなくなるわけですが
そんな前置きは置いといて感想にシフト。
まず「ザ・ゾンビーズ」っていう名称がかっこ悪いと思う。
冒険譚なんだけど「僕ら」シリーズに近いというか
精神年齢の低さを感じた。
小説を読んでいていつもチラつく違和感が
現実ではこんなふうにはならないじゃんっていう
枠組みというか常識なんだけど
それを壊したり、超えたりするものをいい小説だと僕は思う。

加藤伸吉がキーワード化されてないみたいなんで
（されてました。僕の打ち間違えでした。なんかごめん）
補足説明すると
『国民クイズ』や『バカとゴッホ』って漫画が出てます。
『バカとゴッホ』は結構おすすめです。
単純な三角関係ラヴストーリーなんだけど
熱がこもってるというか作者の勢いが伝わってきます。