『スウィング・ガールズ』

タイトルの付け方とかまんまウォーターボーイズと同じじゃないかって友達が言ってました。
確かにそうだと思いますが、ウォーターボーイズも好きだったのであまり気にすることなく見てきました。
いろいろと「それは無茶だろう」と突っ込みたくなるところはあるんですが
そんなことをしていてもしょうがないのでにやにやしながら鑑賞。
小説だったらこんな展開無理だよなってついつい考えてしまいますが
そこは映像の説得力が物を言うんでしょうな。
繋がりとしては多少理不尽でもシーン単体として見るとついため息が出てしまったりすることもあったり。
そういう意味では、こんなことあったらいいなってシーンが連なってるだけでストーリーとは言えないかもしれないです。
見る前にホームページで各女子のプロフィールを確認してから行ったのですが
ホームページ上では扱いに差がなかったのに、実際見てみると主人公格はほぼ四人という事実に
それもそうだよなと妙に納得。
眼鏡っ子の関口、本仮屋ユイカがわくわく研究所所長だったころから知っているのが自慢な僕は
彼女の成長(女優としてじゃなくて肉体的に)を目の当たりにして頬が緩みました。
ネタばれも何も見てなくても大方ストーリーは予想できると思いますが
僕はこの手のサクセスストーリーが好きで、特に練習シーンになると感極まります。
練習シーンというのは、はじめは下手糞で失敗続きだったけど練習が実を結び
確実と前進し始めるころに挿入される台詞がなくBGMに合わせてテンポ良く流れていくシーン。
きびきびと動く登場人物たちを見ているとなぜだか泣けてきます。
努力によって前進するということが羨ましくてしょうがないのだと思います。
ウォーターボーイズでもそうでしたが、僕にはなかった過去そして来ることのない未来が
四方を囲み僕の棺桶になったかのように迫ってきてギチギチ身の縮こまる思いをしてしまいます。
僕の高校生時代には努力も前進も成功もなかった。
ただ連綿と繋がる白く飽和した毎日にうずもれるばかりだった。