中学生日記『敗北クラブ』

小島は勉強でも運動でも負けすらず。
女子たちの人気も絶大でまるで敗北というものをしらない。
そんな小島が転校生にテニスで負けたことをきっかけに
敗北クラブへと誘われていく。
負けることによって力を発揮するメンバーたち。
そんななかに小島は溶け込んでいく。
そして、自分を敗北クラブへと追いやった
転校生とリターンマッチをすることに。


敗北クラブってのがなんとなくゲーム『街』の
七曜会を思わせて懐かしいというか心躍る感じ。
可愛い女性メンバーもいるし。
負けることによって自分の存在価値を見出していくんだけど
ちょっと軸がずれるっていうか
相手のために負けているのか自分のために負けているのか
わからなくなるときがあったのが少し気になる。
あと小島が最後にとった「負け方」がちょっと気に入らない。
試合を放棄するように仁王立ちするんだけど
それってどうなんだろうか。
ギリギリまで競り合って負けるっていうのは
確かに陳腐な負け方だとは思うけど
試合放棄ってちょっといまいちだった。

あと、そのテニスコートがなんか見覚えあると思ったら
母校の高校だった。
びっくり。