エレクトラグライドに行ってきた。

音楽に体をそわせることが好きな人間が幕張にたんまり集まって夜通し踊る会。
お酒をたしなむようになってから音楽イベントに行ったことがなかったし、
普段あまり聴かないジャンルだったので興味はあったが
チケット高いなぁってぼやいてたら舞い込んできた。
ちえちゃんありがと。
日付がかわるころついてそうそうプロディジー
もしかしたら僕の音楽嗜好を変えてたかもしれないバンド。
中学生のときビルボード40で見たプロモは今も忘れない。
あの鬼のような髪型のヴォーカルがトンネルのようなとこでがなってるやつ。
相当衝撃でバンド名はなんとなく記憶していた。
あの時CD買ってたら今ごろ洋楽聴いてたかも。
プロディジーが始まってすぐ物理的に暑くなってきて汗を大量に放出。
僕のメガネともみあげの摩擦係数は限りなくゼロに近づき
メガネは衛星軌道を離れ彗星に変わる寸前だったので
ひたすら頭部固定のバンギング。
ファイアスターターとか結構知ってる曲やってた。
あとヴォーカルは髪型変わってた。
それから適当に踊ったのち休憩。
汚いロビーに座り込んでバブルガムタイム。
トイレにやたらと長蛇の列が出来ているのをぼんやり眺める。


唐突な参加のため僕は上着を脱いでサーマルの肌着で踊っていた。
髪の毛も珍しいことになでおろしたりしてやたらと
坊ちゃんっぽくいうえちろちろ揺れてくすぐったい。
いつもは帽子とか着用しているのに今日に限ってノー装備。
目の前を行きかう人たちは思い思いの格好をしていてどれもかっこいい。
僕もスカートは履いていたんだけどいかんせん下半身。
ああいう場では首から上が重要じゃない?
あとは光物よね。
違うわ、鰺じゃないのよ。
それと髪型は出来る限りインパクトがあったほうがいい。
なきゃ被り物。
僕はどれも満たしてないお子様レベル。
でも一番カッケーのはずっと踊ってるやつ、たぶん。
すごいキレた動きとかしてる人とか、つい視界の隅で見る。
我を忘れて踊るなんてできない。
どっかで自分や他人を見てたりする。
そんなんだから人の目を気にしないで踊り狂う人がかっこよい。


そうなりたくてビールをガツガツンと飲んでフロアに向かう。
もう残り一時間くらいだったけど
バカみたいに動いた。
すっごい気持ち悪い動きしてた。
イベントに来て酒飲む人の気持ちがようやくわかった。
現場と酒が切り離せないのが身体で理解できた。
ラストのSMELLS LIKE TEENAGE SPILITS聴いて涙が出てきた。
カート・コバイソにはなんの愛着もないけど
うえあおい叫びながらちょこっと泣いた。
甲本ヒロトが歌う十四才を聴いたとき以来。
そんな号泣ってほどでもなくて
ちょっと無理めに泣いてみた。


とにかくあのゴミダメみたいなフロアを元通りにする人と
会場で笑顔振りまきながら大量のドリンク売りさばいていたお姉ちゃんたちにビガップ。
ものすごい感謝をする。