『恋の門』

映画版『恋の門』を見てきました。
舞台挨拶の整理券付前売り券を買ってしまったので台風だろうがなんだろうが
チケットは無駄には出来ないのでいざ池袋へ。

原作とは違う展開ながらも上手くまとまっていたと思う。
恋乃が門にさせるコスプレがSNKからナムコに変わっててちょっと変。
八神庵のコスをする松田龍平も見たかった気がする。

とにかく出演者が豪華でスクリーンの片隅にどこかで見た顔が映っていて
コミケ会場にしりあがり寿がいたり、旅館の主人と女将がWアンノだったり。
ちなみに劇中で使われている『不可思議実験体ギバレンガー』は
庵野が演出、メカニックデザインを担当していたりするし
主題歌は影山ヒロノブが歌っている。
メーテルコスをする大竹しのぶとか本屋の店員が市川染五郎とか枚挙に暇がない。
あとは大人計画の人らが随所で鈍い光を放ってる。

ほとんど原作のことは意識しないで見ていたのだが
女優の手が映るときふいに羽生生が書く鳥の足みたいな指が重なり冷や汗。
酒井若菜小島聖の指が鳥の足に見える・・・

キスシーンが多くて酒井若菜のファンなんかは見てて複雑な感情を抱かないか心配だ。
僕は特にファンというわけではないんだけど見てて複雑になりました。
酒井若菜だけじゃなくて小島聖としてみたり、今度は松尾スズキ酒井若菜にキスしてみたり。
いいなぁ、キスキスチュッチュ。

個人的に気に入ったキャラは小島聖演じる園決理の息子キンゴ十一歳。
原作にもいたキャラだったが随分と優しい男に仕立てられていた。
逃げる松田龍平の尻を叩いて漫画を描かせようとするところなんてちょっと感動した。
空手黒帯だという子役の演舞が見もの。

なんか細かいシーンや脇役、小道具についてはいくらでも話せるんだけど
まとめてどうこうって気にはならないのが不思議。
面白い感想文を書こうと思って何度も書き直しているのに
好きなシーンの紹介に終始してしまう。
なんでだろうな。

結局比類なき鬼才なんて言われてさらにヨン様に似ている話題沸騰な
松尾スズキを手放しで賞賛する気になれないんだろうな。


楽しみにしていた舞台挨拶は松田龍平が欠席というアナウンスのあと
一人ずつ名前を呼ばれて壇上に上る。
唯一無二の天才漫画家、羽生生純と呼ばれて出てきた生羽生生純を見て一人昂奮。
生羽生生は終始恥ずかしそうにうつむいていました。
それを見て喜ぶファンって言うのもなんか変な構造な気がして僕もちょっとうつむく。

終わったあと久しぶりにパンフを買って帰宅。
豪雨のおかげで折角のパンフはちょっとへにゃへにゃになってしまいました。